2019/3/20
社員インタビュー

水谷 遼

月に50ものデザインタスクをこなすデザイナーが 創立10周年特設サイトの制作で大切にしていたものとは

 

 

森村:
まずはじめに普段の業務で担当していることを教えてください。

水谷:
一言で言えば「デザイン全般」ですね。
そのなかでもメインで担当しているのは、Web版のサービスサイトやコーポレートサイトのデザイン、フロントのコーディングなどです。HTMLやCSS、JSなどを利用しています。
他にもアプリのUIデザイン設計、他部署から依頼された制作物の作成などもしています。

森村:
幅広い業務内容ですね。
1ヶ月でどのくらいのデザインを手がけているのでしょうか。

水谷:
タスクとしての大小はありますが、だいたい月に30件ほどですかね。多い月には50件にのぼる時もあります。

森村:
すごい数ですね。
数ある制作物のなかで直近では2019年2月2日に公開した創立10周年特設サイトが印象深いいのですが、創立10周年特設サイトのデザインコンセプトは何だったのでしょうか?

水谷:
まずは「インパクト」ですね。ページのトップに代表の金谷の写真が大きく表示されるようにしました。普通に出すのでは面白みに欠けるため、同じデザイナーの牧村と相談し、10周年の「0」の部分に金谷の顔を当てはめるデザインに決定しました。
シェアされた時のタイムライン上で、見た人が思わず目を止めるようなデザインを目指しましたね。

 

特設サイトのトップ画像

 

あとは創立10周年ということで「お祝い」を意識しましたね。
特設サイト全体の配色はもちろん、背景には花吹雪を舞わすことで、めでたい雰囲気を全面的に押し出しました。

 

 

デザイン制作は「振り返り」と「新しいチャレンジ」の繰り返し

森村:
記念すべき10周年、ということで特設サイトの制作では、様々なデザイン案を練られたかと思います。
他に練っていたデザイン案があれば教えてください。

水谷:
ノスタルジックな雰囲気のデザインも考えていましたね。
遠くの方にある夕暮れを金谷が見つめているようなイメージです。

森村:
現在のものとは対照的なデザインですね。
こちらが採用されなかった理由を教えてください。

水谷:
やはりインパクトに欠けることが大きいですね。
加えて落ち着きすぎていて「お祝い」という雰囲気ではなかったのも理由のひとつです。

 

特設サイト企画時のラフ画

 

森村:
特設サイトのなかで特にこだわったところを教えてください。

水谷:
三つあります。
一つ目はトップのメインビジュアルですね。
先ほども話しましたが、やはりインパクトが大事だと思っています。
特に「0」と金谷の顔の合成には気を配りました。
雑になってしまうとせっかくのインパクトが台無しになってしまうため、そこには時間をかけましたね。

二つ目は「動き」の部分です。
ページを開いた人が見ていて楽しいと思えるようなデザインを心がけました。
背景で舞っている花吹雪もそうですし、一番下の「いいね&シェアお願いします!」部分の車の動きなど、インタラクションの部分にこだわりました。

 

車が街を走っているように動く

 

三つ目は「シンプルにする」ということですね。
2018年11月に会員数100万人突破を記念して、特設ページ「データで見るakippa」を作成したのですが、ページに多くの動きを取り込んだため、読み込みが長く、パフォーマンスが少し悪かった部分がありました。
今回はその反省を生かし、盛り込み過ぎずに、印象に残る動きだけに絞り込んでシンプルにまとめました。

 

データで見るakippa トップ画像

 

森村:
「データで見るakippa」よりもシンプルなデザインになっているのにはそのような背景があったのですね。

水谷:
デザインにおいては、常に自分がこれまで制作したものを振り返り、反省点を生かせるようにしています。過去のデザインからステップアップできるように意識していますね。
それに加えて、様々な要素を組み込みながら新しいチャレンジをし続けています。
今回でいうと、先ほど「動き」でお話しした車の部分ですね。CSSアニメーションとGIF動画で制作しました。
制作までにいろいろ試しながら形にしていくのがデザイナーの醍醐味でもありますね。

森村:
「デザイン」一つでもWeb上で表現する場合は幅広い技術が必要になりますね。

水谷:
あくまで私の考えですが、Webデザインにおいてはビジュアルももちろん重要ですが、実装についても知見がないといけないと考えています。
CSSやJSのアニメーションでどんなことができるのかということを知っていると、表現の幅も広がります。
新しいことができるようになるために、これからも勉強の毎日です。

 

 

良いデザインのカギは「チーム一丸となること」

森村:
最後に、これまでに制作したデザインのなかで特に印象に残っているものを教えてください。

水谷:
大きく二つあります。
一つ目は2018年に行なったリブランディングですね。
ロゴデザインの一新はもちろん、ブランドプロポジションの設定など、時間をかけて実施しました。
また「リブランディングプロジェクト」として、デザイナーだけではなくマーケティングや外部パートナーの方などとチーム一丸となって作り上げた「集大成」だと思っています。

森村:
リブランディングは大きな転機でしたね。社員全員の目指すべき方向がひとつになったと思います。
あと一つは何でしょうか。

水谷:
二つ目は2015年末に行なったアプリのバージョン2.0の作成ですね。
このバージョンアップによってアプリの機能が格段に上がり、akippaをさらに使いやすくなりました。

この時、UI設計やパターン作成など本当に苦労しました。
当時は開発チームの人数も少なかったため、外部の方とともに必死に制作をしていました。

約3ヶ月で作り上げましたが、苦労した分この時の達成感はみんな大きかったと思います。
今では社内でも開発チームのメンバーが増えて、さらにスピードとクオリティが上がり、素晴らしい体制になってきたと実感しています。制作するうえで、やっぱりチームは必要不可欠だなと。

森村:
どちらのエピソードも「自分で」ではなく「みんなで」制作したもの。
まさにakippaのValue「Win by Team」を体現した瞬間ですね。
私も話を聞いて、チームの大事さを再認識することができました。

 

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